2014年04月06日

PTAの基礎知識 −P会員編−

T会員(教職員)と対比するとよくわかると思うのですが、P会員のほとんど全ては学校を勤務地にしていません。勤務地や職業は千差万別といっても過言ではないと思います。専業主婦のかたもおられれば、常勤のかたもおられるでしょうし、非常勤や派遣型労働のかたもおられるでしょう。

T会員のほとんどは人前でお話をするのが得意だと思われます。一方、P会員の中には人前で話すのが好きなかたがおられるかもしれませんし、そのような状況に慣れ親しんでいる職業のかたがおられるかもしれませんが、中には、人前で話すのが苦手であったり、苦痛だと感じる人もいます。

T会員のほとんどは、勤務地へ通勤することができ、且つ、勤務できるだけの健康状態だと思われます。対して、P会員の中には、T会員の誰よりも体力にも精神力にも恵まれている人がいるかもしれませんが、中には、怪我をしている人や闘病生活をしている人がいるでしょうし、そのようなことを他人に気づかれたくないと思っている人もいます。

家族構成も様々で、大家族の家庭もあるでしょうし、核家族の家庭も多いと思います。同居する親の介護をしている家庭もあるでしょうし、実家の親の介護をしている人もいるでしょう。一人親の世帯も増えてきていると聞いています。

時間的な余裕がどの程度かも千差万別です。悠々自適に毎日趣味に過ごす時間が多い人や仕事と子育てだけで精一杯で余暇などほとんどないという人もいるでしょう。
年収もバラバラで、億や何千万という単位で現さないと計算できない人もいるでしょうし、最低賃金×労働時間で年収が決まる人もいるでしょう。

学校に子どもを通わせる保護者は、そのような実に千差万別の生活環境の順列組合せ=天文学的な事情を抱えた人々によって構成されています。

◆さて、ここで問題です。

「子どものため」に活動する大人の集団であるPTAは、このような千差万別、誰もが個々別々の事情や家庭環境がある保護者に対してどのように対応するのが良いでしょうか。
1)個々の事情に配慮していたらキリがないので、組織の都合のよいことを実施する。
  ・全員入会 ・全員から会費徴収 ・一人一役(一子一役)必ずやってもらいます
  ・役員等の「免除」条件は、組織が指定する日時場所に出席して、事情を説明(公表)してもらいます。 ・入会しない保護者の子どもには不利益がある(かもよ。脅し)

2)個々の事情があるだろうこと考えて、個々人が判断・選択できるようにする
  ・入会前の重要事項説明(文書) ・入退会自由 ・会費は入会希望者のみ ・役職や活動は希望制(強制色なし)


◆違法PTAと定義される団体は(1)を採用しています。それは、過去からの慣習、前例踏襲でそうなっている場合もあるでしょう。P会員の会長や役員は単年度で入れ替わってしまいますから、気が付いた時には変革が出来ないことが多いと思われます。
 それに気づき、変革を進めれているPTA会長さんもおられます。(moepapaさんの取り組みには頭が下がります。)

(1)が人命にかかわる事例をmoepapaさんのブログで紹介されていました。
http://blog.livedoor.jp/moepapa516-pta/archives/54096995.html

PTA会長はP会員が就任することがほとんだと思います。
くじ引き会長さんとか、頼まれたから引き受けたとか、PTA初心者役員も多くいるでしょう。

PTAの基本は人権学習だとのことです。
任意団体に入るかどうか、どのような活動をするかしないか、役職を希望するかしないかなど、選択・決定する権利は個人にあります。個人の選択権を阻害するのは、PTAの基本にもそぐわないことだと思いますし、プライバシー侵害であったり、不法行為だったりすると思います。

何より、子どもたちに間違ったメッセージを伝えることになるのではないでしょうか。
「子どもたちのために」「子どもたちが親になった時のために」
組織ではなく、個人が自由意思で選択できる環境を残してあげたいと思っています。

posted by 6782発起人A at 01:47| Comment(4) | TrackBack(0) | PTAについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
P会員の問題として、母親に偏っている事も考えないといけませんね。
自校PTAはP会員の会費は家庭数で徴収し、活動に参加するのはほぼ母親です。
個人の意思を尊重するのなら、母や父や祖父母や子供の保護者一人一人がPTAに入会するのか决めた方がいいと思います。

P会員対象者だけでなくT会員も、多くの人が参加しやすい、したいと思う活動、入会したいと思える団体となる様、工夫しなければいけないと思います。
Posted by もも at 2014年04月06日 14:59
ももさん>桜咲くころ・・・元気ですか!
(アントニオ猪木風)

(^^)/

P会員のことを考えると、休日が土日祝日の人だったり、逆に、土日祝日は仕事で一番忙しい人だったりもしますね。

P役員になることができる人は、PTAの会議に参加できる時間や曜日などの条件が整っている(合致している)人だけだと思います。

ボクも度々している誤解だと思うのですが、自分ができるから他人もできるということがあると思うのです。

多くの人が休日だから、あなたも出来るでしょ的な感覚です。サービス業の人にとっては、給仕は繁忙時でPTAどころではありません。

また、会費は会員に課せらるのが基本だと思います。PTAの中では、会員世帯に課金する場合があったり、児童生徒の数によって課徴金を設けているる場合もあります。おかしいと思いますので、その辺りは、機会を設けることができればとも思っています。

>多くの人が参加しやすい、したいと思う活動、入会したいと思える団体となる様、工夫しなければいけないと思います。

貴ご意見には賛同します。組織側は法令を順守したうえで創意工夫をし、出来ない人や、望まない人に強制や圧力をかけないように配慮することが求めらると思います。

対して、会員や会員予定者(未加入者)は、組織側がどのような応対をするのかを見極めて、それが子どもたちの将来に残せるものかどうかを吟味する視点も持ち合わせてほしいと思っています。

Posted by A at 2014年04月09日 01:30
子どもの保育園にはPTAは無かったですが、園の評判は高く、待機児童数市内No.1でした。ですから、PTAは必要不可欠という意見には賛同できません。
また、子どもが世話になっているのに学校になにもしないなんて信じられない、と言う意見も、それじゃ、塾やスイミングクラブには何かしているのか、費用負担(税金)以外に何かしたいなら、有志のボランティアがふさわしいのでは、と思っています。
非会員の子どもにたいする問題も、交通安全協会に入っていない家の子どもでも、黄色いランドセルカバー貰ってるでしょと思っています。
こちらの活動、応援いたします。
Posted by ゆき at 2014年06月03日 08:14
ゆきさん はじめまして。応援コメントありがとうございます!
諸事、ご多用のなかにもかかわらず、コメントをしていただくには相応のお時間も頂戴したことと存じます。重ねて御礼申し上げます。

さて、仰る通りPTAのない小学校だってあります。先日(2014/05/30)発売された「PTAをけっこうラクにたのしくする本」大塚玲子著(太郎次郎社エディタス)のP55に「しげちゃんさん」のコメントがあり、「うちの子どもの小学校にはPTAがないのですが、(中略)いまのところ、不便に感じたことはないです。」とあります。

むしろ、「あるからこそ、問題が生じている」のかもしれません(^^;
何かしたい場合は有志を集める=ボランティアを募集し、
 =>集まれば挙行する
 =>集まらなければ止める
という方法もあると思います。
 希望する人が、希望する活動を、希望する時間だけ 行えばよいのだと思います。

今後とも、お気軽にコメントなどお寄せください。
Posted by A at 2014年06月03日 14:15
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